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宝石ルース用語集



◆アデュラ効果
またの名をシラー(シーン効果)といいます。石を動かすと白色または青色を帯びた色彩効果が生じる現象です。ムーンストーンなど・・・

◆アステリズム
スター効果のことで、針状内包物などを含む宝石をカボションカットしたときに見られる4条または6条の星彩効果のことです。スタールビー、スターサファイアなど・・・

◆アベンチュリン効果
半透明のクォーツや長石グループに見られる光の効果です。宝石中に薄い板状の内包物を含むために鮮やかなキラキラした光の反射を見ることができます。アベンチュリン・クォーツ、サンストーンなど・・・



◆インクルージョン
内包物、または包含物といいます。宝石中に含まれる液体や微小結晶、合成石に含まれる気泡やフラックス(融剤)などをいいます。

◆色石
ルビー、サファイア、エメラルドなど色を持った宝石に対して一般的に用いられる用語です。対極にあるものとしては、ダイヤモンドがあって、無色透明ながらそのブリリアントを楽しむ宝石ではありますが、近年カラーダイヤも色石とブリリアントの両方を楽しむ石として人気のひとつとなっています。



◆カーブ線
ベルヌイ法や引き上げ法(合成石作成法のひとつ)で合成したルビーやブルーサファイアに見られるカーブした構造をいいます。合成ルビーはレコードの溝のようなカーブ線、合成ブルーサファイアにはカーブした色帯が観察されます。

◆鑑別
宝石の種類や真偽、研磨以外の人的なかかわりの有無を科学的に検査することです。この科学的検査の結果を記載したものを宝石鑑別書といいます。

◆カラット
宝石の重さの単位です。1カラットは0.2グラムとなります。

◆貴石・半貴石
明確な区別はありませんが、一般的にモース硬度という宝石の硬さをあらわす数値が、7以上で価格が高い宝石に対して貴石、これより価値的に下がるものを半貴石と呼ばれていましたが、現在ではその区別があいまいになり、あまり使われなくなってきています。

◆気泡
ベルヌイ法や引き上げ法(合成石作成法のひとつ)で合成した宝石や、ダブレットやガラスなどに含まれる空気、ガス、真空状態などをいいます。

◆屈折と屈折率
光が宝石に入ると、空気と宝石の境界で屈折して宝石の中を進行し、宝石内部から空気中に出るときも、境界部分で屈折します。この屈折の割合を屈折率といいます。宝石鑑別用には宝石屈折計があり、宝石を鑑別する場合に使われます。

◆結晶と結晶系
一定の化学成分が集まって、原子・分子レベルで規則正しく配列されて一つの宝石を形作ります。その結晶には6つの結晶系があって、宝石の大部分はこの6種の結晶系のどれかに属しています。

◆蛍 光
X線や紫外線を当てると蛍光を発生する宝石があります。このような蛍光を発する宝石には、ルビー、合成スピネル、ダイヤモンド、パライバトルマリンの一部など多くの種類があります。

◆硬 度
一般的に物質のひっかきに対する抵抗力や強さをいいますが、宝石関係ではモース氏の作ったモース硬度が利用されます。ダイヤモンドが最も固く、モース硬度10となっています。

◆コーテッドストーン(coated stone)
宝石の色彩を良く見せるために宝石の周囲を色の付いた物質で覆ったものをいいます。代表的なものにカラーグレードを良く見せたダイヤモンドなどが挙げられます。

◆三相インクルージョン
宝石の内包物の一つで、液体で満たされた隙間に気体と固体が共存している形状の内包物をいいます。コロンビア産のエメラルドにしばしば見られるものです。

◆シャトヤンシー
別名キャッツアイ効果ともいいます。宝石内部にある平行に発達した繊維状結晶または、管状の内包物からの光の反射にによって生まれる猫の目のような光彩効果のことです。クリソベリル、クォーツ、トルマリンなど・・・

◆シルク
ルビー、サファイアなどのコランダムやある種のガーネットに内包されるルチルの針状の結晶をシルクと呼びます。シルクが密集した石をカボションカットすると4条や6条のスター効果を示します。

◆スター効果
アステリズムのことです。上記参照。

◆潜晶質
肉眼では見えないとても小さな微小結晶が集まって創られる宝石で、ジェイダイト、カルセドニーなどがあります。

◆染色処理
上記の潜晶質の宝石には、いわゆる隙間があるので、この隙間に染料を染み込ませて染色を行うことがあります。また、エメラルドのような亀裂の多い宝石にも、同様に亀裂の間に染料を染み込ませて染色することがあります。

◆他色と他色鉱物
たとえばトルマリンのように何も物質が入っていない状態では、無色あるいは白色なのですが、不純物が混入することによって色味が変わることを他色といい、そのような性質の宝石を他色鉱物といいます。たとえば、純粋なトルマリンにクロムが混入しているとグリーントルマリンになります。

◆透明度(transparense)
宝石が光を透過させる程度によって、透明・半透明・不透明の3種類に分けられます。

◆ハイドロサーマル法
結晶合成法の一つでエメラルドやルビーなどがこの方法で、人工宝石として合成されています。市場ではハイドロサーマルという冠名を付けて売られています。

◆張り合わせ石
ダブレット、トリプレット、フォイルバックなどの模造石をいいます。天然・合成にかかわらず2種類以上の部分でくっつけて構成されたもので、オパール・エメラルドなどに多く見られます。横から見ればわかりますが、すでにジュエリー加工されたオパールなどは、横から見ることができないため、注意が必要です。

◆引き上げ法
るつぼの中で原料を溶解し、種子結晶をつけた引き上げ軸を回転させながら上方に引き上げて、結晶を成長させる方法です。ルビーやアレキサンドライトなどの合成石がこの方法で作られています。

◆非晶質
物質の内部を構成する分子や原子、イオンの配列が一定していない不規則な状態の物質をいいます。ガラスなど・・・

◆フィンガープリント
スリランカ産サファイアやルビーに見られる人間の指紋に似た内包物のことをいいます。

◆フェザーフィンガープリント
宝石中に含まれる羽毛内包物。ダイヤモンド以外、カラーストーンに含まれるフェザーは液体内包物などが多いです。

◆フローレス
一般的にカット・ダイヤモンドにおいて、内部・外部に欠陥が認められないダイヤモンドに対して使われる用語ですが、アリッサでは色石についても使用しています。

◆フラックス法(融剤法)
合成法の一種で、エメラルド、ルビー、アレキサンドライトなどが、この方法によって生成されている場合があります。宝石の成分を鉛酸化物や氷晶石などに融解させて結晶させるので、この名がついています。

◆ベルヌイ法
フランスのベルヌイ氏が1902年に発表した合成法で、合成スピネル、合成コランダムなどがこの方法で作られます。

◆放射線処理
ある種の宝石に放射線を照射すると、その宝石の色が変化することがあります。ダイヤモンドは、この方法によって緑色、褐色、黄色、オレンジなどに変化します。

◆遊色効果
オパール効果のことで、この光の現象はオパール内に規則正しく配列しているケイ酸粒の間を光が通ることによる干渉作用によります。

◆ラブラドレッセンス
ラブラドライトという石に見られる光の現象で、光を当てながら石を動かすと青色など単色の光が変化して見える現象をいいます。

◆ルース
そくばくされていない石のことをいいます。裸石ともいいます。ジュエリーなど貴金属にセットされていない石のことです。

宝石のお手入れ法

 
硬いと思える宝石も、実は思った以上にデリケートです。石の種類によっても硬さが異なりますので、専用のルースケースに保管せず、同じケースで保管する場合は注意が必要です。
それには、個々の石の性質を知っておけば、保管の仕方も工夫することができます。

たとえば、硬度が硬くても内包物の多いエメラルドは割れやすく、一番硬いとされるダイヤモンドも、落としたり、ぶつけたりするような衝撃には弱く、割れやすい性質を持っています。
また、オパールにいたっては砂によってもキズが付くほどデリケートなのです。

ですので、このような宝石たちを同じ宝石箱に入れて、こつこつぶつかり合わせるといった状況は、ぜったい避けたいものです。

とはいっても別々のケースに入れてはかさばってしまいますので、同じケースに入れる場合は、一つずつルースケースに入れておくか、または最低限シリコンクロスで包んで保管するようにしてください。

下のの表に、宝石の硬さを示す「モース硬度」を乗せておきます。
宝石の硬度をおおよそ知っておくだけでも、オパールとダイヤのリングを隣り合わせで置いておけば、オパールを傷つけてしまうといった間違いもすることがないでしょう・・・

また、表中の硬度6以下の宝石は、ドアの取っ手や電車や自動車の金属に触れ合うことでも傷がつく可能性がありますので、注意してください。

◆モース硬度一覧

 硬度

標準の鉱物 

宝石例 

 10

ダイヤモンド 

 

 9

 コランダム

 ルビー、サファイア

 8.5

 

 アレキサンドライト、キャッツアイ

 8

 トパーズ

 

 7.5

 

 ガーネット、エメラルド、アクアマリン

 7

 水晶

 トルマリン、硬玉

 6.5

 

 ナイフの刃

 6

 正長石

 オパール

 5.5

 リン灰石

 板ガラス

 5

 ほたる石

 

 3.5

 

真珠、サンゴ 

 3

 方解石

 

 2.5

 

 

 2

 石膏

 

 1

 タルク

 



 

生身の人間が触れ、または身に着ける宝石は、脂じみたり汗で汚れたりします。たとえば、どんな環境下でも大丈夫に思えるダイヤモンドでさえ、実は他の宝石に対して油になじみやすい性質を持っています。したがって、手の脂や指紋をつけたままにしておくと取れにくくなってしまうのです。特に真珠などは汗によっても変形するほど繊細な石でなのです。

普段の生活から、宝石をシリコンクロスやセーム革で汚れをふき取る習慣を身に付けておきたいものです。それでもほこりや汚れが付着しているようでしたら、ぬるま湯をためた洗面器に中性洗剤を2〜3滴たらし、そこに宝石を入れて軽く振り洗いをして見ましょう。汚れが目立つところは、歯ブラシで軽くこすっても構いません。

ただし、オパールをはじめ、真珠やトルコ石といった宝石は、それ自体水が内部に染み込む性質を持っていますので、上記のような水を使った手入れをしてはいけません。また、これらの宝石は乾燥にも弱く、水にぬれたからと言っても無理やり乾かしては割れたりします。

これらのデリケートな宝石のケアについては、専門の宝石加工業者などに委託したほうが賢明でしょう。

下のの表に、宝石の弱点を表にしておきますので、参考にしてください。

キズに注意する宝石エメラルド、オパール、トルコ石、真珠、べっ甲など
割れやすい宝石エメラルド、タンザナイト、ムーンストーン、トパーズ、クンツァイト、アママゾナイト、マラカイトなど 
火に近づけてはいけない宝石特に、オパールやトルコ石など
汚れが付きやすい宝石ダイヤモンド、トルマリン、トルコ石、オパールなど 
果汁や化粧品、薬品類の接触に特に注意する宝石トルコ石、アママゾナイト、マラカイト、ラピスラズリなど 
水が内部に染み込み変色しやすい宝石トルコ石、パール、象牙など 
紫外線など光線に弱い宝石アメシスト、トルコ石、パール、クンツァイトなど 
虫に弱い宝石べっ甲、象牙など 

宝石と数字


数字と宝石といって真っ先に思いつくのは、「誕生石」という方も多いのではないでしょうか・・・。
誕生石の由来は古く、「旧約聖書」の出エジプト記でイスラエルの12の部族を示す象徴として、高僧の法衣の胸当てに12種類の宝石を縫いこんだことに端を発しています。
その後、12種類という宝石の数がそのまま1年の12ヶ月に当てはめられ、月別に幸運を招く石として確立されました。

その経緯は、18世紀になります。その出エジプト記の12の宝石 をヒントにして、ユダヤ人の間で婚約指輪として女性の誕生月の宝石を贈るという習慣が広まっていきました。このように月の12ヶ月という数字と高僧の胸当てがリンクして、誕生石は古代の守護石という意味合いだけでなく、女性の幸せの象徴「誕生石」として地位を確立して行ったのです。

20世紀になると、この誕生石を世界共通にしようという動きが生まれ、アメリカの宝石組合が原則的な誕生石を選定し、これが今日日本の誕生石の基準となっています。

しかし、日本でも基本はアメリカで選定された誕生石と同じですが、当時の東洋で産出の多かったサンゴとヒスイ が新たに追加されて若干変更されています。

ところで、どういういきさつかは知りませんが、6月にあるムーンストーン が日本の誕生日石でははずされています・・・?


◆誕生石一覧

誕生石 

ガーネット

アメシスト

アクアマリン/サンゴ 

ダイヤモンド

エメラルド/ヒスイ

パール

ルビー

ペリドット

サファイア

オパール

トパーズ

トルコ石



また、誕生石とは別に星座による宝石もあります。
基本的には暦の月別に決められた誕生石に則っていますが、春分の日を基点にしていることもあって、先に紹介した誕生石とは一ヶ月のずれが発生する場合があります。

◆星座石一覧

星座名

生まれ 

宝石名 

おひつじ座

3月21日〜4月20日

ルビー/ガーネット

おうし座

4月21日〜5月21日

エメラルド/トパーズ/サンゴ

ふたご座

5月22日〜6月21日 

アクアマリン

かに座

6月22日〜7月23日

エメラルド

しし座

7月24日〜8月23日

ルビー

おとめ座

8月24日〜9月23日

トルコ石

てんびん座

9月24日〜10月23日

オパール/ダイヤモンド

さそり座

10月24日〜11月22日

トパーズ

いて座

11月23日〜12月22日

アメシスト

やぎ座

12月23日〜1月20日

エメラルド/アクアマリン

みずがめ座

1月21日〜2月19日

サファイア

うお座

2月20日〜3月20日

ダイヤモンド/ヒスイ


一方で、中国を始まりとした東洋の十二支それぞれに、象徴する宝石があるということは、あまり知られていません。宝石の種類を見てもわかりますが、やはり東洋に多く産出した石か、西洋より多量に流入した石が特徴的に見られます。

また、風水に基づいているためか、守護石という呼び名が面白いところです。

■十二支の宝石■
十二支メイン守護石サブ守護石特徴
【子】ねずみ琥珀トパーズ動と財
【丑】うし真珠ムーンストーン粘り強さと誠実
【寅】とらタイガーアイキャッツアイ決断力と才知
【卯】うさぎ翡翠エメラルド温厚で従順
【辰】たつカーネリアンガーネット正義感と信用
【己】へび黒真珠オニキス
ヘマタイト
探究心と情熱
【午】うまサードオニキスルビー陽気で派手好き
【未】ひつじ紅珊瑚インカローズ慎重で円満
【申】さる水晶オパール器用で臨機応変
【酉】とりシトリン黄めのう親切で世話好き
【戌】いぬラピスラズリサファイア勤勉で努力型
【亥】いのしし紅翡翠ローズクォーツ勇気と冒険